☆新年のご挨拶☆
社会福祉法人プロップ・ステーション理事長
竹中ナミ(ナミねぇ)
2021年、皆さま、あけましておめでとうございます!!
昨年は、コロナ禍で多くの方々の生活が一変しました。 亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げるとともに、罹患されている方々のご回復を、心から願います。 また医療従事者の皆さまには、衷心からの敬意と感謝を捧げます。
今年は、プロップ・ステーションが、草の根のボランティア・グループとして発足してから30年という、節目の年となります。
30年前は、インターネットもまだ存在せず、パソコン通信の黎明期でした。 そんな頃に、ベッドの上に居ても、介助を受けながらも「自分は働きたい!」「働いて、taxpayerになりたい!!」と決意した重度肢体不自由の方々や、見えない、聞こえない、でも働きたいんや!という障害のある方々、そして共感下さる技術者の方々とともに、ナミねぇは「情報通信技術(IT)を駆使して、皆でそれを実現するため」日本で初めて「チャレンジドのためのパソコン教室」を開設しました。
その活動に、マイクロソフト社のビルゲイツ氏や、日本マイクロソフト社長だった成毛眞さんが大きな支援を下さったことで、草の根グループだったプロップ・ステーションは「社会福祉法人」となることが出来き、多くのチャレンジドがパソコンを学び、活躍を始めました。
プロップ・ステーションは「技術者の方々とチャレンジドが出会えるボランティア活動の場」としても広がって行き、「真剣だけれど、不可能なことを持つチャレンジドたち」から刺激を受けた技術者や研究者の皆さんは「ICTを駆使して不可能を可能にする」ことをぐんぐん加速させて下さり、ある意味「ムーブメント」とも言える広がりとなりました。
ナミねぇは、技術のことは何もわからへんけど「ベイビータイプの娘マキ」を授かったことで、「マキを残して安心して死ねるオカンになりたい!そんな社会にしたい!!」と切望したことが、多くの方々との出会いに繋がり、プロップ・ステーションの創設に繋がり、支援の輪が広がって、はや30年の年月が過ぎたことに、深い感慨を抱かずにおられません。
「ベッドの上で、在宅のまま働く」という究極の働き方を推進してきた身としては、30年後の今、コロナウイルスのせいで「在宅ワーク」が「新しい働き方」のように語られることが不思議な気もしますが、「チャレンジドは、超高齢社会の水先案内人」というナミねぇの持論が間違っていなかったという自負にも繋がっています。
そしてナミねぇを、こんなオカンにしてくれた娘マキは、なんと丑年生まれの48歳! 今年は「年女」です。 コロナのせいで、面会や帰省が出来ない日々が続いて淋しいけど、マキが病棟の皆さまの暖かい看護を受けて元気に過ごしていることに、感謝でいっぱいです。
コロナが一日も早く終息しますよう心から願いつつ、ナミねぇは新年の一歩を踏み出しました。 2021年が、皆さまにとって素晴らしい一年でありますよう……あらためて心から申しあげます。
あけましておめでとうございます!!!
☆ by ナミねぇ☆
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