2025年1月10日のトピックス

本日1月10日 (金) 、神鋼記念病院消化器内科を受診しました。

2025年1月10日

本日1月10日 (金) 、神鋼記念病院消化器内科を受診しました。

主治医である、内科の沼田医師より、所見と今後の対応は以下の通りであることを、お聞きしました。

☆沼田医師(内科、主治医)

憩室炎の現状は…

膿瘍が膀胱(左)や子宮(右)の壁に癒着しており、それが加速している。

また、腸に空気が一部入っており(通常あり得ないこと)臓器の一部に穴が空いている可能性があり、手術が急がれる。

〇今後のスケジュール
1月14日(火)午前10時30分 入院
1月15(水)~月末
絶食し、カテーテルにより抗生剤と高濃度栄養点滴を行う。

現在は症状が進行しているので、抗生剤の効果が出てから、手術に向けた内視鏡検査を行う。(私の場合、腸壁が硬くなってるので、かなり痛みを伴うため、腸が弱っている今、内視鏡検査は無理)とのこと。

沼田医師の診察後、消化器外科の専門医である前田医師より、手術についての説明を受けました。

☆前田医師(消化器外科の専門医)

絶食で腸が完全に空っぽになった2月初旬に、自分と数名のチームで手術を行う。

患部切除(切除部位の大きさは今は未定だが、取り残しがあると再発するので、大きめに切除)を行う。

〇術後2~3週間入院が必要。

以上が、本日の診察と診断結果です。

診察前には、これほど緊急を要する状態とは思わず、もう少しのんびりとしたスケジュールを考えていたんやけど、数年前から憩室炎では「かかりつけ」で、再発も3度目であり、様々な検査をしていただいた神鋼記念病院での診断結果なので、手術についてGO!!の結論を出しました。

自分の身体について、このような決断をしていたところ、「神戸医療福祉センター ひだまり」から、マキ(麻紀)に「無症状のコロナ陽性反応」が出たとの連絡がありました。

すぐに治療が必要な状態ではないけれど、お伝えしておきます・・・とのこと。

とのことで、マキ(麻紀)の状況に不安を覚えながらも、3日後の入院に向けて、準備している、ナミねぇです。

<by ナミねぇ>

2025年1月1日のトピックス

2025年 新年のご挨拶 ☆ by ナミねぇ☆

2025年1月1日

阪神淡路大震災から30年、能登半島震災から1年、そして体調不良で新年を迎えた今想うこと

30年前の、1995年1月17日は、毎年書かせていただいてるように、神戸市東灘区に在るナミねぇの実家が、阪神淡路大震災によって全焼した日です。

☆写真は焼失した自宅

私にとっては、毎年1月17日は、震災を超えて生きている自分自身が、これからも、どのように生きるべきか、何を為すべきかを改めて考える、大切な日でもあります。

とりわけ、昨年(2024年)は、誰にもおめでたい日であるはずの元旦に能登半島地震が発災し、日本が地震大国であることの現実と恐怖を改めて認識させられました。

そしてまだ、生活を取り戻せていない方々が、たくさんおられる状況が続いています。

亡くなられた方々のご冥福と、被災された方々の一日も早い復旧・復興を、改めて心からお祈りいたします。

私自身は昨年11月1日に憩室炎を再発し、1ヶ月半の入院生活を送り、退院した今も「食事制限付き自宅療養」のまま、2025年のお正月に突入しました。

美味しいお酒と、おせちを楽しみ(笑)にしてたんやけど、残念ながらノンアルコール、脂質制限で過ごす、初めてのお正月です。

たくさんたくさんの方々から、お見舞いや励ましをいただき、ご心配や、ご迷惑をいっぱいかけたので、今年は、何としても体調を整えることを目標に、無理をせず、バタバタ走り回らず、落ち着いた生活を心がけたいと思います。

励まして下さった皆さんに、心から御礼申し上げます。

幸いなことに、重症児(者)の娘マキ(麻紀)は、「神戸医療福祉センターひだまり」で手厚い看護のもと元気に過ごしており、今年2月2日には、ベイビータイプ(笑)の52歳になります!!

ただ、私に抱っこする体力がないので、今年はお正月を一緒に過ごせないのが残念でなりません。

体力が回復したら、いっぱい抱っこしたり散歩しようと、楽しみにしています(^_^)。

これからも、自分自身の震災体験を無駄にすることなく、マキ(麻紀)の存在を、生き抜くパワーに転換しながら頑張らねばと、思っている、今年、喜寿を迎えるナミねぇです!!

2025年の今年も、マキ(麻紀)&ナミねぇを、温かく見守って下さるよう、心からお願いいたします。

2025年 年頭に
ナミねぇ(竹中ナミ) 拝

2024年12月19日のトピックス

神戸医療福祉センター「ひだまり」で生活するマキ(麻紀)の面会に行きました!!!

2024年12月19日

神戸医療福祉センター「ひだまり」で生活するマキ(麻紀)の面会に行きました!!!

1ヶ月半ぶりに、元気なマキ(麻紀)に会えて、メチャ嬉しい、おかんナミねぇです。

でも、看護士さんとのツーショットでは、笑顔のマキ(麻紀)が、ナミねぇとの時は普通の表情。

ちょっと、妬けましたぁ(笑)。

<by ナミねぇ>

2024年12月18日のトピックス

昨日、退院しました(^_^)!!

2024年12月18日

昨日、退院しました(^_^)!!

「エコーの結果も良いので、退院しましょう!!」と、主治医からキッパリ宣言(笑)され、それからは超バタバタ!!

考えてみると、一人牢名主の日が1日あっただけで、後は1~2日毎に、同室の方が入れ替わりで入院、検査、そして退院して行かれ、4人部屋のベッドが空く間のない日々でした。

点滴も不要で、自宅で食事療養するだけになった患者(ナミねぇのことね 笑)を、のんびりさせる訳もなく、すぐさま栄養士さんからの「退院後の食事指導」が、入りました。

年内はアルコール厳禁、脂肪分の多い肉類禁止、繊維の多い野菜は気をつけること、1日1200カロリー、などなど、お正月に少しでもご馳走を食べられるよう(?)年末までは、菜食主義者以下の食生活の献立が、手渡されました。

でも、これを守って楽しいお正月を迎えたいと思います。

ホンマに、ホンマに、たくさんの方々から励ましとお見舞いをいただき、どれだけ嬉しかったことか、言葉にできないほどです!!!

皆さま、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

今日はちょうど「ひだまり」の面会OK日なので、マキ(麻紀)に会いに行きたいと思います。

マキ(麻紀)、待っとってや~~~~~!!

<by ナミねぇ>

2024年12月16日のチャレンジドニュース

プロップ・ステーションの仲間である、真野剛(まの たけし)くんからの、発信です。

2024年12月16日

剛くんは、32歳。

全盲で脳性マヒの、パソコンと英語が得意な青年です。

英語しか喋ったらアカン、という某大学を卒業し、プロップ・ステーションで、英訳のお手伝いなどをして下さっていました。

写真は、
パソコン翻訳中の剛くん&ナミねぇ@プロップ・ステーション
です(^_^)。

ご感想やエールを、ぜひお願いします!!

以下は、剛くんからのメッセージです。

<by ナミねぇ>

◇            ◇            ◇

11月から、加古川市の民間のバリアフリーのハイツで一人暮らしをしています。
新居では決まった時間にヘルパーさんが来てくださり、トイレや食事、入浴介助などをしていただいています。

週2回ほどは近くのスーパーに買い物に行っています。

今後は神戸方面へ、買い物に行ったり、映画やコンサートに行って、さらに楽しみたいです。

一人の時は、パソコンをしたり、音楽を音量を気にせずに聴けるのが楽しいです。

充実した一人暮らしを送っています。

真野 剛

2024年11月21日のトピックス

【おしらせ】和歌山県公式チャンネルより番組動画がYouTubeにUPされましたので、シェアさせていただきます!!
8月26日月曜日、プロップ神戸オフィスのある、六甲アイランドの神戸ファッションマートビルにおいて、和歌山県の広報誌・TV番組などで発表される「きのくに21『知事と語る』」の収録が行われました。

2024年11月21日

2024年11月17日放送 きのくに21『知事と語る』 ゲスト:竹中ナミさん(社会福祉法人プロップ・ステーション理事長)、宮﨑美侑さん(高校生ドローンパイロット)

ITを駆使してユニバーサル社会の実現に取り組んでいる社会福祉法人プロップ・ステーションの 理事長 竹中ナミさんと、高校生のドローンパイロットとして活躍している宮﨑美侑さんをゲストに語り合います。

2024/11/19公開 和歌山県公式チャンネルより

8月26日月曜日、プロップ神戸オフィスのある、六甲アイランドの神戸ファッションマートビルにおいて、和歌山県の広報誌・TV番組などで発表される「きのくに21『知事と語る』」の収録が行われました。

ナミねぇの30年来の親友である「岸本周平知事(周平ちゃん)とナミねぇ対談」そして、宮﨑美侑さん(みゆうちゃん)が加わって、「ドローンによるチャレンジドの職域開拓について」の座談会という、二本立て(笑)でした(^_^)!!

経産官僚だった周平ちゃんがナミねぇと出会った時の「衝撃~チャレンジドをタックスペイヤー(納税者)に」とのミッションに、驚きと感動を持ち、たちまち友人になった、という出会いから、今日まで、お互いに敬意を持って交流してきたこと、今やナミねぇは和歌山県のアドバイザリーボードとして、和歌山県でドローンによる就労支援を推進している現状まで話は尽きず、とてもとても楽しく有意義な対談でした。

また、みゆうちゃんが加わっての座談では、みゆうちゃんがパラ陸上のドローン空撮を行ったことで、パラ陸上本部から届いた感謝状を見せてもらいながら、中学一年生でプロップ・ステーションのパソコンスクールで学び、その後、ドローン講習に取り組み、一等操縦士として国家資格を最年少で取得、現在は(来月に迫った)大学受験のため、テスト勉強の追い込みであることなどなどを、みゆうちゃんらしく淡々と、そして若々しく語ってくれました。

六甲アイランドの花屋さんが、心をこめて造って下さった、でっかい素敵なアレンジメントをバックに、たくさんのカメラに囲まれ、放映される番組が楽しみな、ひとときでした(^_^)。

座談会が終わってから、ナミねぇが時々飲みに行く(笑)阪神御影の小さな居酒屋「丸幸(まるこう)」に、周平ちゃんをお連れしました。

開店前で、もちろん飲むためやなく、丸幸の若きマスター寛座さんが和歌山県田辺市の出身で、ご両親は今も代々続く「寛座製材所」を、田辺で経営されてると、お聞きしていたからです。

周平ちゃんと寛座マスターは、和歌山談義で盛り上がり、「メニューにある和歌山料理を、いつか必ず食べに来ますよ!」と周平ちゃんが宣言(笑)して丸幸を後にし、公用車に乗り込んむ前に、ナミねぇとガッシリ握手を交わして、和歌山県庁に帰って行った、親友周平ちゃんでした。

和歌山県庁のアドバイザーとして、また「チャレンジドを納税者に!」とのミッションを共有する同士として、これからも頑張ろう!!と、改めて心に誓った、ナミねぇです!!!

<by ナミねぇ>

2024年11月15日のトピックス

【ご報告】
持病の憩室炎が再発し、緊急入院しました。

2024年11月15日

11月1日、持病の憩室炎が再発し、緊急入院しました。

多くの方々に、ご心配とご迷惑をおかけすることと思いますが、何卒ご寛恕願います。

入院2週間目となりました。

昨夜11月13日、主治医から、様々な検査(血液検査、CT、MRI、エコー 等々)の結果を聞かせていただきました。

実は一昨日、主治医から「憩室炎だけなら、一旦、治りかけた痛みがぶり返すようなことはないので、もしかしたら腫瘍が出来ているのではないかと、疑っています」とお聞きして、「腫瘍って、もしかして癌のことですか!?」と、かなりショックを受けてたので、昨夜はドキドキしながら、パソコンの画像を見ることができる個室に移動し、説明を、お聞きしました。

結論は「骨盤内膿瘍(こつばんないのうよう)」が出来ており、それが痛みを生じている、ということです。

主治医の説明をまとめると・・・

・膿瘍のために痛みが生じている。
・S字結腸、膀胱、子宮など臓器が複雑に重なっている部分に患部があるため、判断が難しかった。
・(疑っていた)子宮内腫瘍ではないと思われる。
・検査した医師により、重症化する、しないの判断が分かれている。
・MRI画像で、腸壁から飛び出している膿が確認できる(私の目にも、はっきり確認できました)
・私が初めて2022年5月に憩室炎と診断され、10日間入院し、翌2023年3月に再発して再び入院した神鋼記念病院にカルテを送って、転院の相談を
する。

ということでした。

腫瘍(癌)ではないということで、ホッとしましたが、医師の判断が分かれていたり、転院の必要があることなどで、回復に向かうパワーがダウンしたような気持ちですが、気を取り直して抗生剤治療を続けることにしました。

最初から、神鋼記念病院に受診すれば良かったんやけど、今回は痛みが激しく、自宅から徒歩圏内にあって、常備薬である降圧剤(血圧の薬)をいただいてるこの病院(一応、総合病院です)に駆け込み、即入院ということになったんやけど、主治医から何度か「うちのような、ちっこい病院では・・・」という言葉を聞くにつれ、「そんな、自虐的なことを聞かされてもなぁ」と、不安が募っていたことは事実です。

いずれにしても、神鋼記念病院に空き部屋があるかどうかも分からないので、転院先の結論はまだ出てません。

神鋼記念病院がダメなら、甲南医療センターにも聞いてみます、とのこと。

甲南医療センターも、両膝関節の手術、手首や肋骨の骨折治療などで入院経験のある病院(神戸の高台にあり、窓からの夜景が凄く綺麗!)で、こうしてみると、ここ数年、あちこちの病院に入退院を繰り返してるなぁと、改めて自分の衰えを感じ、これではアカン!! 今度退院したら体力をつけるため頑張ろう!!!と、心から反省と決意を固めた、ナミねぇです。

神鋼記念病院に転院 しました。

本日11月14日お昼時に、突然「神鋼記念病院に転院が決まりました」と、看護師さんから伝えられ、それもなんと「2時間後に入院受付に来て下さいとのことです」と言われて、大急ぎで点滴を抜いていただき、ベッド周りを片付け、出張診療に行かれてる主治医への挨拶もしないまま、荷物を積み込んだ車で転院しました。

神鋼記念病院に到着すると、病室に入る前に問診と採血(いっぱい!!)と、造影剤を入れながらの、すっごく長時間のCT検査があり、病室に落ち着いたのは夕刻でした。

主治医は、2年前の憩室炎の時も担当下さってた沼田医師で、「開腹手術で膿を掻き出すこともできるけれど、それは最終手段ですから、まずは3週間の絶食で腸を空っぽにしながら、高度栄養剤と抗生剤の点滴を行いましょう!再発をこれ以上繰り返さないためにも、根治しましょうね!!」と、言われました。

げげ、3週間の絶食!!

ということは、退院は少なくとも3週間以上 先ってことですか!?

呆然とするナミねぇ・・・

病室に入って、またまた驚愕!!

落ち着いた書斎のような雰囲気の、高級感のある四畳半くらいの、お部屋です。

専用のトイレと洗面設備も付いています。

慌てて「あの、この病室は一泊いくらなんですか!?」とお聞きすると1万円です」との、お返事。

お腹の痛みも吹っ飛んでしまうほど驚き、「すみません、何かの間違いでは・・・」と涙目になりそうな声でお聞きすると、看護師さんはニッコリ笑って「4人部屋を希望されてると、お聞きしてましたが、満室なのでこちらに入っていただきました。費用は4人部屋と同じにしますから、大丈夫ですよ」とのお言葉。

思わずホッとし、にんまりするナミねぇ。

ということで、高度栄養剤と抗生剤の点滴(点滴の落ちる速度や量を調整する機器が付いてる!)に改めて繋がれ、リッチルーム(笑)の窓から見える夜景を眺めながら、絶食治療を開始した、ナミねぇでありました。

それにしても、3週間の絶食か・・・

とほほ・・・

<by ナミねぇ>

2024年10月11日のクリップボード

中日新聞 2024年10月11日より転載(ネット配信)

【本文】

特集・連載・コラム あの人に迫る
 障害は関係ない、可能性を持った人いっぱいおるで
 社会福祉法人理事長・竹中ナミさん(ナミねぇ)

 ウィンドウズが普及する前から、パソコンとコンピューターネットワークに着目して障害者の就労を切り開いてきた。福祉の世界で「ナミねぇ」の名で知られる竹中ナミさん(76)は障害者を「チャレンジド」と呼び、「チャレンジドを納税者にできる日本」を掲げて障害福祉の姿を変えてきた。障害の有無を超えて支え合う共生社会づくりに向けた、パワーの源泉に迫った。

 -障害者をチャレンジドと呼ぶのはなぜ。

 チャレンジドは「挑戦すべき使命やチャンスを神から与えられた人々」という意味。障害のある人はかわいそうとか、一段劣るという目線が日本の文化みたいになっている。障害のある人たちの中にさまざまに眠っている、ポジティブな部分を表現したかった。

 1973年に授かった長女の麻紀は重症心身・知的障害がある。育てる中でさまざまな障害者と友人になり、多くの人が適切なサポートさえあれば自律的に生き、社会的に意味のある活動ができると確信したんです。

 -91年にチャレンジドの就労支援組織をつくった。

 重度障害の人にアンケートをしたら、働いていない人の80%が「就職したい」、うち47%が「コンピューター関係の仕事」と答えた。この仕事なら在宅でできるし、体のわずかに動く部分で操作できる人もいる。そこで「プロップ・ステーション」を立ち上げ、パソコン教室を始めた。プロップは支えるという意味。今までの支えられる側が支える側に回る「乗換駅」になりたいという意味を込めた。

当時は「コンピューターを武器にして仕事を」と訴えている団体はどこにもなかった。今は各地でチャレンジドが学んでいます。

 -「チャレンジドを納税者にできる日本」を旗印にしたのは。

 夫に「おまえは麻紀を抱っこして家におれ。わしが働いて食わせたる」と言われたことがあった。働けないことで生きがいや誇りを奪われるとはこういうことなんやと身に染みた。障害者は「税金で助けてあげる人」と位置付けられ、働けないのは悔し

 多くの企業にとってチャレンジドの雇用は、法定雇用率の数字とか補助金の問題で語られてきた。同僚がリストラされているのに自分たちは「雇用率に響くから」と残されている-と相談してきたチャレンジドは、「ものすごく傷つく」と嘆いていた。こんな状態は企業にもチャレンジドにも不幸。だから、仕事をきちっとできるチャレンジドを育てようやないか、と。

 意欲のあるチャレンジドが自ら稼いで税金を納めて、社会に対して発言する場所、社会的な地位が初めて得られる。私は知力や精神力を持つチャレンジドに会うたびに「あんたら、障害者という枠から抜け出して、麻紀のようなコテコテの障害者を支える側に回ってよ」と言い続けました。

 -名だたる人たちが支援に手を挙げた。

 パソコン教室を始めた時に「障害者にコンピューター技術を教えるボランティア募集」と新聞に1行書いてもらったら、何十人もの超一流会社のエンジニアがドドッと来た。

 「あんた、鉄の心臓に苔(こけ)が五重に生えてる」といろんな人から言われるんやけど、「あなたの会社が絶対ほしくなる人が私たちの活動から生まれるから、先行投資してください」と、有名企業などに手紙を出しまくった。すると突然、アップル社からコンピューターやプリンター一式が山積みで届いたり、マイクロソフト日本法人の社長だった成毛真(なるけまこと)さんが発売直後のウィンドウズ95をいっぱい送ってきてくれたり。めちゃくちゃ、ラッキーがつながった。

 -成毛さんの紹介で、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と会った。

 まこちゃん(成毛氏)がやってる勉強会にビルが来たことがあって、プロップの活動を紹介した。「この眼鏡は僕の車いすです。僕はこれをかけていなかったら、プログラムどころか何の仕事もできない。人間はどの人も必ず何か道具を必要として生きている。その道具として、自分はソフトウエアを作りたい」と話してくれた。

 -リスクを取って挑戦するのも大事と言う。

 福祉の文化では、障害者は競争するチャンスすらなかった。チャレンジドには「自分の力でつかんだるわ」という気持ちで臨んでほしい。プロップは職業紹介ではなく、個々のチャレンジドに応じた適切なコーディネーション。コンピューター入門から技術を身に付け仕事ができるようになるまで、今後も一気通貫で携わっていきたい。

 仕事ができるようになったチャレンジドは皆、「障害年金が振り込まれた時と働いて得た報酬が振り込まれた時では、お金の価値が全然違う」と言います。誇りを取り戻すために自分たちはやってきたと、その言葉から再認識できた。

 -近年はドローン操縦に着目している。

 最高の科学技術こそが、最重度の方までを世の中に押し出すことができるというのが私の信念。情報通信技術(ICT)の次に来るチャレンジドのチャンスはこれ。もう動物的勘としか言えないんですけど。3年前に国際ドローン協会の榎本幸太郎代表理事に電話。「チャレンジドの職域開拓で操縦の先生をお願いしたい。交通費も払えませんが」とめちゃくちゃなことを言ったら、「そんなことはいいです。趣旨に賛同します」と言ってくださった。

 「ユニバーサル・ドローン協会」という非営利組織をつくった。受講した両上腕欠損の女子高校生が超難関の一等国家資格を最年少で取得。発達障害の男性も一等を取った。コンピューターで制御できるから、操縦者はベッドの上でもいい。物流や人命救助など多彩な職域で活躍するため、努力して技術を身に付けるムーブメントを広げたい。

 -「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト」も続けている。

 民間の力だけでは世の中は変わらない。お上と言われる人を巻き込まなかったら自分がやりたいことは前に進まない。そう思って友人の村木厚子さん(元厚生労働省次官)の協力で始めた勉強会で、今は12省庁の次官がメンバー。月1回、講師を招いて開き、もう18年も続いていて「霞が関の奇跡」と呼ばれている。障害者や高齢者、すべての人が持てる力を発揮して支え合うユニバーサル社会づくりのためで、成果物もたくさん生まれています。

 -ナミねぇの身上は、人と人をつなげて新しいものを生み出すこと。

 どこに行っても面白そうなことを発見できるのが私のパワーで、出会った人たちをつなげていく。私はつなぎのメリケン粉。おいしいお好み焼きを作ります。

 いろんな才能を持ったチャレンジドが、才能を発揮するチャンスを求めてプロップに集まる。その一人一人のいいところを伸ばしたい。「障害の有無なんか関係あらへん。すばらしい可能性を持った人、いっぱいおるで」って。

 重い障害の麻紀がいたから私は忍耐強くなり、出会った人のプラス面を必ず探すようになった。私が社会に役立っているとしたら、それは不良少女だった私を変えた麻紀の存在意義でもある。それに尽きますね。

たけなか・なみ 1948年、神戸市生まれ。社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長、一般社団法人「ユニバーサル・ドローン協会」理事・事務局長。重症心身障害の長女を授かったことから、独学で障害児医療・福祉・教育を学ぶ。ICTを駆使してチャレンジドの自立と社会参画、就労促進を支援する活動を続けている。関西大経済学部客員教授や、財政制度等審議会や中央教育審議会など国の審議会の委員、兵庫県IT戦略推進会議など地方自治体が設けた会議の委員を歴任。99年にエイボン女性年度賞教育賞、2009年に在日米大使館による「日本の勇気ある女性賞」を受賞。著書に「プロップ・ステーションの挑戦」「ラッキーウーマン」など。

あなたに伝えたい

 障害の有無なんか関係あらへん。すばらしい可能性を持った人、いっぱいおるで

インタビューを終えて

 子ども時代は家にいるのが嫌で、冬の公園の土管で寝て連れ戻された。神戸のキャバレーでトップのお姉さん宅に居候して水商売のまね事も。15歳でバイト先の男性に一目ぼれして同居、結婚。高校は不純異性交遊で学籍抹消となった。そんなナミねぇを変えたのが重度の脳障害で生まれた麻紀さん。「絶対に不幸になる。ワシがこの子を連れて死んだる!」と言う父親に、「この子はすごく大きな価値があるんや」と開き直ったという。

 障害者の在宅就労が白書で取り上げられる時代になった。だが、ユニバーサル社会実現を掲げるナミねぇのゴールはまだ先だ。共に頑張りたい。
(五十住和樹)

2024年10月25日のトピックス

能登半島地震 復興支援(石川県、金沢市ほか後援)
金沢でのスウィーツ講習会を無事終え、神戸に帰ってきました(^_^)。講師の永井紀之シェフ、チャレンジド受講生の皆さん、能崎物産の所長・社員の皆さん、そして日清製粉の皆さん、本当にお疲れさまでした!!ビデオを公開しますので是非ご覧ください。
☆ by ナミねぇ☆

2024年10月25日

神戸スウィーツ・コンソーシアム「チャレンジド・プログラムVol.17 in 金沢」
ユーチューブLIVE放映サイト

当日のビデオ映像を編集して公開しています

金沢でのスウィーツ講習会を無事終え、神戸に帰ってきました(^_^)。

講師の永井紀之シェフ、チャレンジド受講生の皆さん、能崎物産の所長・社員の皆さん、そして日清製粉の皆さん、本当にお疲れさまでした!!

YouTubeをご覧下さった皆さん、中継が途切れてしまい、本当に申し訳ありませんでした<m(__)m>

映像の編集が終わりましたので、ご覧いただければ嬉しいです!!。

これからも、神戸スウィーツ・コンソーシアムの取り組みに、応援よろしくお願いいたします!!

大変申し訳ありません<m(__)m>

金沢からYouTubeで中継放送していましたが、通信環境が悪くて、途切れてしまいました。

スウィーツ界で初めて「現代の名工」の称号を授与された、永井紀之シェフの講習が続いています!!

金沢に着きました!!

本日10月24日は午後1時より、金沢市柳橋町にある、能崎物産(株)の講習会場をお借りして、「能登半島地震復興支援 /神戸スウィーツ・コンソーシアム(講習会)」を開催します。

講師は、東京からボランタリーに駆けつけて下さる、フランス菓子ノリエット (東京都世田谷区)のオーナーシェフである、永井紀之さん。

メニューは「五郎金時のスイートポテトパイ」と「晩柑ショコラパウンドケーキ」という、季節感たっぷりのスウィーツづくりを学びます(^_^)。

講習会は、13:00よりYouTubeで生中継しますので、皆さま、ぜひご視聴下さい。

https://www.prop.or.jp/news/topics/2024/20241021_01.html

昨日、諏訪で久しぶりの再会を果たした、孫のユキちゃん。

大卒2年目、弱冠24歳にして、某大手カメラメーカーの諏訪支店長として東京から異動し、撮影も営業もこなす、バリバリの「働く女性」に、なってました!!

諏訪市内のアパートを自力で探し、一人暮らししながら頑張ってるユキちゃんに、涙ぐみそうになるほど嬉しい、ナミねぇ…いえ、ナミばぁば でありましたよ(^_^)。

ユキちゃん、色々大変と思うけど頑張ってね~!!

明日は金沢に移動して、日清製粉との共同事業「神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)in 金沢」の開催です。

今日から5日間の出張です。

新大阪から新幹線に乗りました。
たくさんの人が、続々と乗り込んで行きます。

今年10月1日に、60周年を迎えた新幹線。

実はバツイチのナミねぇが、16歳で結婚しての新婚旅行は、開通したばかりの新幹線に乗って黒部峡谷に行き、バツイチになってからは、仕事で毎週のように新幹線を利用するという、ホンマに新幹線は、ナミねぇの人生の伴走者(車?)といっても過言やありません(^_^)。

今日の予定は、午後3時から赤坂で国際ドローン協会の榎本幸太郎代表理事との「今後の、チャレンジド・ドローン活動と就労支援の打合せ」、5時半からは、お馴染みのお店「マルヨシ」で、お好み焼きを食べながら、連合会長の芳野さんや生産性本部参与の山根木ちゃんらとの、意見交換&懇親会です。

ほんで明日は長野県に移動し、諏訪で仕事してる孫娘のユキちゃんとデートという予定になってる、めちゃ、嬉しいナミねぇなので~す(^_^)!!

ちなみに、今回はジーンズのリュックとベージュピンクのコロコロ(キャリーバッグ)を引っ張っての、出張であります。

☆ by ナミねぇ☆

チャレンジド・プログラムVol.17」講習プログラム(金沢会場)

日時:2024年10月24日木曜日 13:00~16:00
内容:菓子講習会
講師:永井紀之シェフ(フランス菓子「ノリエット」オーナーシェフ、KSC統括講師、令和3年度「現代の名工」)
課題:五郎金時のスイートポテトパイ、晩柑ショコラパウンドケーキ
☆レシピはこちらからPDFでダウンロードいただけます。
 https://www.prop.or.jp/ksc/recipe_20241024.pdf
会場:能崎物産株式会社(石川県金沢市)

<永井紀之シェフのご紹介>

1961年生まれ。辻調理師学校フランス校卒。「オー・ボン・ヴュー・タン」のオープニングスタッフとして入社、2年後渡仏。ヴァランス「ダニエル・ジロー」 、グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」など、ヨーロッパで6年間過ごしたのち、帰国。1993年より「ノリエット」。 著作に「シェフのフランス地方菓子」(PARCO出版) 、「フランス菓子職人の仕事 パティシエ」(PHP研究所)、「永井紀之 ノリエットのお菓子」(PARCO出版) などがある。厚生労働大臣から令和3年度「現代の名工」受賞。神戸スウィーツ・コンソーシアム統括講師。

 ノリエットのホームページ 

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)

主催:社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社
後援:総務省、厚生労働省、農林水産省、東京都、兵庫県、石川県、神戸市、金沢市、日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会
協賛企業:株式会社ADEKA、石川株式会社、オリエンタル酵母工業株式会社、正栄食品工業株式会社、月島食品工業株式会社、フクシマガリレイ株式会社、丸紅株式会社、DM三井製糖株式会社ほか(順不同・敬称略)
公式サイト:
 http://www.kobesweets.org/

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)について

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・ステーションと、製粉業界最大手日清製粉株式会社の主催により、多数の企業と行政のご協力を頂き、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障がいのある人)を生みだそう!」というミッションを掲げて、2008年6月に発足しました。

KSCの開催する「チャレンジド・プログラム」では、超一流プロのパティシエやブーランジェを講師に迎え、その技術を教授する講習会を実施しています。プログラムでは、各地の作業所や施設でお菓子作りに従事する精神・知的障がいのチャレンジドを対象として、スキルを上げて生産性・報酬を上げたい、スウィーツの世界で就労したい(独立・開業)、製造販売業に携わりたいといった人たちに、超一流プロのレシピと技を直接指導します。修了生の中には、すでにKSCで学んだスウィーツを作業所単位で製品化している人たちもいます。

新型コロナウィルス禍により社会活動が大幅に制限されて来たなか、KSCはウィズ・コロナの時代に対応したじゅうぶんな感染防止対策を講じることで、無事開催を継続させていただいております。

2024年度、第17回を迎えたチャレンジド・プログラムは、長く続いたコロナ禍を乗り越えて、コロナ以前に実施していた日清製粉加工技術センターを会場とした、より多くの作業所、施設の参加による開催となります。統括講師にフランス菓子ノリエットの永井紀之シェフ、そして神戸サマーシュの西川功晃シェフを講師にお迎えし、神戸、東京、金沢で実施しています。

今回は能登半島地震の復興支援を目的として金沢でも開催させていただきます。KSCではこれまでも東日本大震災(仙台会場)、熊本地震(熊本会場)などの際に復興支援の一助となるよう開催を続けさせていただいております。金沢での開催は2024年10月を予定しています。

神戸スウィーツ・コンソーシアムはチャレンジドのパティシエ養成を通じて「すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築するユニバーサル社会」の実現をめざして活動してまいります。みなさまにはどうか神戸スウィーツ・コンソーシアムの活動を力強くバックアップしてくださいますことを心よりお願い申し上げます。


社会福祉法人プロップ・ステーション理事長 竹中ナミ

2024年10月21日のトピックス

能登半島地震 復興支援
10月24日木曜日、神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)「チャレンジド・プログラムVol.17 in 金沢」永井紀之シェフによる講習の模様を、午後1時00分よりユーチューブLIVEで石川県金沢市より生中継します。どなたでもご視聴いただけますので、ぜひご覧ください。

2024年10月21日

神戸スウィーツ・コンソーシアム「チャレンジド・プログラムVol.17 in 金沢」
ユーチューブLIVE放映サイト

お知らせ】
通信環境により開催予定時間に実況配信できない場合がございます。その場合は、講習終了後速やかに映像編集のうえ、このページにて映像を公開しますのでご了承ください。

現在は本年度の永井講師の東京会場講習の模様を配信しています。講習会の前 日には当日の公開画面が表示される予定です。

中継はこちらから、どなたでもご覧いただけます(放映予定日時:2024年10月24日木曜日 13:00~16:00)。時間近くになりましたら画面をクリックすれば配信をご覧いただけます。

<放映予定>
PM 1:00 講習開始
PM 4:00 講習終了

【お知らせ】
通信環境により当日実況中継が出来ない場合もございます。その場合は本ページにてお知らせのうえ、講習会終了後に映像をアップロードする場合もございますので、予めご了承ください。

神戸スウィーツ・コンソーシアムのユーチューブサイト (過去の動画はこちらでご覧いただけます)
 https://www.youtube.com/@kobe-sweets/videos 

チャレンジド・プログラムVol.17」講習プログラム(金沢会場)

日時:2024年10月24日木曜日 13:00~16:00
内容:菓子講習会
講師:永井紀之シェフ(フランス菓子「ノリエット」オーナーシェフ、KSC統括講師、令和3年度「現代の名工」)
課題:決定次第公開します
会場:能崎物産株式会社(石川県金沢市)

<永井紀之シェフのご紹介>

1961年生まれ。辻調理師学校フランス校卒。「オー・ボン・ヴュー・タン」のオープニングスタッフとして入社、2年後渡仏。ヴァランス「ダニエル・ジロー」 、グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」など、ヨーロッパで6年間過ごしたのち、帰国。1993年より「ノリエット」。 著作に「シェフのフランス地方菓子」(PARCO出版) 、「フランス菓子職人の仕事 パティシエ」(PHP研究所)、「永井紀之 ノリエットのお菓子」(PARCO出版) などがある。厚生労働大臣から令和3年度「現代の名工」受賞。神戸スウィーツ・コンソーシアム統括講師。

 ノリエットのホームページ 

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)

主催:社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉株式会社
後援:総務省、厚生労働省、農林水産省、東京都、兵庫県、神戸市、日本セルプセンター、関東社会就労センター協議会(昨年度実績)
協賛企業:株式会社ADEKA、石川株式会社、オリエンタル酵母工業株式会社、正栄食品工業株式会社、月島食品工業株式会社、フクシマガリレイ株式会社、丸紅株式会社、DM三井製糖株式会社ほか(順不同・敬称略)
公式サイト:
 http://www.kobesweets.org/

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)について

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・ステーションと、製粉業界最大手日清製粉株式会社の主催により、多数の企業と行政のご協力を頂き、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障がいのある人)を生みだそう!」というミッションを掲げて、2008年6月に発足しました。

KSCの開催する「チャレンジド・プログラム」では、超一流プロのパティシエやブーランジェを講師に迎え、その技術を教授する講習会を実施しています。プログラムでは、各地の作業所や施設でお菓子作りに従事する精神・知的障がいのチャレンジドを対象として、スキルを上げて生産性・報酬を上げたい、スウィーツの世界で就労したい(独立・開業)、製造販売業に携わりたいといった人たちに、超一流プロのレシピと技を直接指導します。修了生の中には、すでにKSCで学んだスウィーツを作業所単位で製品化している人たちもいます。

新型コロナウィルス禍により社会活動が大幅に制限されて来たなか、KSCはウィズ・コロナの時代に対応したじゅうぶんな感染防止対策を講じることで、無事開催を継続させていただいております。

2024年度、第17回を迎えたチャレンジド・プログラムは、長く続いたコロナ禍を乗り越えて、コロナ以前に実施していた日清製粉加工技術センターを会場とした、より多くの作業所、施設の参加による開催となります。統括講師にフランス菓子ノリエットの永井紀之シェフ、そして神戸サマーシュの西川功晃シェフを講師にお迎えし、神戸、東京、金沢で実施しています。

今回は能登半島地震の復興支援を目的として金沢でも開催させていただきます。KSCではこれまでも東日本大震災(仙台会場)、熊本地震(熊本会場)などの際に復興支援の一助となるよう開催を続けさせていただいております。金沢での開催は2024年10月を予定しています。

神戸スウィーツ・コンソーシアムはチャレンジドのパティシエ養成を通じて「すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築するユニバーサル社会」の実現をめざして活動してまいります。みなさまにはどうか神戸スウィーツ・コンソーシアムの活動を力強くバックアップしてくださいますことを心よりお願い申し上げます。


社会福祉法人プロップ・ステーション理事長 竹中ナミ