2024年10月11日のクリップボード

中日新聞 2024年10月11日より転載(ネット配信)

【本文】

特集・連載・コラム あの人に迫る
 障害は関係ない、可能性を持った人いっぱいおるで
 社会福祉法人理事長・竹中ナミさん(ナミねぇ)

 ウィンドウズが普及する前から、パソコンとコンピューターネットワークに着目して障害者の就労を切り開いてきた。福祉の世界で「ナミねぇ」の名で知られる竹中ナミさん(76)は障害者を「チャレンジド」と呼び、「チャレンジドを納税者にできる日本」を掲げて障害福祉の姿を変えてきた。障害の有無を超えて支え合う共生社会づくりに向けた、パワーの源泉に迫った。

 -障害者をチャレンジドと呼ぶのはなぜ。

 チャレンジドは「挑戦すべき使命やチャンスを神から与えられた人々」という意味。障害のある人はかわいそうとか、一段劣るという目線が日本の文化みたいになっている。障害のある人たちの中にさまざまに眠っている、ポジティブな部分を表現したかった。

 1973年に授かった長女の麻紀は重症心身・知的障害がある。育てる中でさまざまな障害者と友人になり、多くの人が適切なサポートさえあれば自律的に生き、社会的に意味のある活動ができると確信したんです。

 -91年にチャレンジドの就労支援組織をつくった。

 重度障害の人にアンケートをしたら、働いていない人の80%が「就職したい」、うち47%が「コンピューター関係の仕事」と答えた。この仕事なら在宅でできるし、体のわずかに動く部分で操作できる人もいる。そこで「プロップ・ステーション」を立ち上げ、パソコン教室を始めた。プロップは支えるという意味。今までの支えられる側が支える側に回る「乗換駅」になりたいという意味を込めた。

当時は「コンピューターを武器にして仕事を」と訴えている団体はどこにもなかった。今は各地でチャレンジドが学んでいます。

 -「チャレンジドを納税者にできる日本」を旗印にしたのは。

 夫に「おまえは麻紀を抱っこして家におれ。わしが働いて食わせたる」と言われたことがあった。働けないことで生きがいや誇りを奪われるとはこういうことなんやと身に染みた。障害者は「税金で助けてあげる人」と位置付けられ、働けないのは悔し

 多くの企業にとってチャレンジドの雇用は、法定雇用率の数字とか補助金の問題で語られてきた。同僚がリストラされているのに自分たちは「雇用率に響くから」と残されている-と相談してきたチャレンジドは、「ものすごく傷つく」と嘆いていた。こんな状態は企業にもチャレンジドにも不幸。だから、仕事をきちっとできるチャレンジドを育てようやないか、と。

 意欲のあるチャレンジドが自ら稼いで税金を納めて、社会に対して発言する場所、社会的な地位が初めて得られる。私は知力や精神力を持つチャレンジドに会うたびに「あんたら、障害者という枠から抜け出して、麻紀のようなコテコテの障害者を支える側に回ってよ」と言い続けました。

 -名だたる人たちが支援に手を挙げた。

 パソコン教室を始めた時に「障害者にコンピューター技術を教えるボランティア募集」と新聞に1行書いてもらったら、何十人もの超一流会社のエンジニアがドドッと来た。

 「あんた、鉄の心臓に苔(こけ)が五重に生えてる」といろんな人から言われるんやけど、「あなたの会社が絶対ほしくなる人が私たちの活動から生まれるから、先行投資してください」と、有名企業などに手紙を出しまくった。すると突然、アップル社からコンピューターやプリンター一式が山積みで届いたり、マイクロソフト日本法人の社長だった成毛真(なるけまこと)さんが発売直後のウィンドウズ95をいっぱい送ってきてくれたり。めちゃくちゃ、ラッキーがつながった。

 -成毛さんの紹介で、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と会った。

 まこちゃん(成毛氏)がやってる勉強会にビルが来たことがあって、プロップの活動を紹介した。「この眼鏡は僕の車いすです。僕はこれをかけていなかったら、プログラムどころか何の仕事もできない。人間はどの人も必ず何か道具を必要として生きている。その道具として、自分はソフトウエアを作りたい」と話してくれた。

 -リスクを取って挑戦するのも大事と言う。

 福祉の文化では、障害者は競争するチャンスすらなかった。チャレンジドには「自分の力でつかんだるわ」という気持ちで臨んでほしい。プロップは職業紹介ではなく、個々のチャレンジドに応じた適切なコーディネーション。コンピューター入門から技術を身に付け仕事ができるようになるまで、今後も一気通貫で携わっていきたい。

 仕事ができるようになったチャレンジドは皆、「障害年金が振り込まれた時と働いて得た報酬が振り込まれた時では、お金の価値が全然違う」と言います。誇りを取り戻すために自分たちはやってきたと、その言葉から再認識できた。

 -近年はドローン操縦に着目している。

 最高の科学技術こそが、最重度の方までを世の中に押し出すことができるというのが私の信念。情報通信技術(ICT)の次に来るチャレンジドのチャンスはこれ。もう動物的勘としか言えないんですけど。3年前に国際ドローン協会の榎本幸太郎代表理事に電話。「チャレンジドの職域開拓で操縦の先生をお願いしたい。交通費も払えませんが」とめちゃくちゃなことを言ったら、「そんなことはいいです。趣旨に賛同します」と言ってくださった。

 「ユニバーサル・ドローン協会」という非営利組織をつくった。受講した両上腕欠損の女子高校生が超難関の一等国家資格を最年少で取得。発達障害の男性も一等を取った。コンピューターで制御できるから、操縦者はベッドの上でもいい。物流や人命救助など多彩な職域で活躍するため、努力して技術を身に付けるムーブメントを広げたい。

 -「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト」も続けている。

 民間の力だけでは世の中は変わらない。お上と言われる人を巻き込まなかったら自分がやりたいことは前に進まない。そう思って友人の村木厚子さん(元厚生労働省次官)の協力で始めた勉強会で、今は12省庁の次官がメンバー。月1回、講師を招いて開き、もう18年も続いていて「霞が関の奇跡」と呼ばれている。障害者や高齢者、すべての人が持てる力を発揮して支え合うユニバーサル社会づくりのためで、成果物もたくさん生まれています。

 -ナミねぇの身上は、人と人をつなげて新しいものを生み出すこと。

 どこに行っても面白そうなことを発見できるのが私のパワーで、出会った人たちをつなげていく。私はつなぎのメリケン粉。おいしいお好み焼きを作ります。

 いろんな才能を持ったチャレンジドが、才能を発揮するチャンスを求めてプロップに集まる。その一人一人のいいところを伸ばしたい。「障害の有無なんか関係あらへん。すばらしい可能性を持った人、いっぱいおるで」って。

 重い障害の麻紀がいたから私は忍耐強くなり、出会った人のプラス面を必ず探すようになった。私が社会に役立っているとしたら、それは不良少女だった私を変えた麻紀の存在意義でもある。それに尽きますね。

たけなか・なみ 1948年、神戸市生まれ。社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長、一般社団法人「ユニバーサル・ドローン協会」理事・事務局長。重症心身障害の長女を授かったことから、独学で障害児医療・福祉・教育を学ぶ。ICTを駆使してチャレンジドの自立と社会参画、就労促進を支援する活動を続けている。関西大経済学部客員教授や、財政制度等審議会や中央教育審議会など国の審議会の委員、兵庫県IT戦略推進会議など地方自治体が設けた会議の委員を歴任。99年にエイボン女性年度賞教育賞、2009年に在日米大使館による「日本の勇気ある女性賞」を受賞。著書に「プロップ・ステーションの挑戦」「ラッキーウーマン」など。

あなたに伝えたい

 障害の有無なんか関係あらへん。すばらしい可能性を持った人、いっぱいおるで

インタビューを終えて

 子ども時代は家にいるのが嫌で、冬の公園の土管で寝て連れ戻された。神戸のキャバレーでトップのお姉さん宅に居候して水商売のまね事も。15歳でバイト先の男性に一目ぼれして同居、結婚。高校は不純異性交遊で学籍抹消となった。そんなナミねぇを変えたのが重度の脳障害で生まれた麻紀さん。「絶対に不幸になる。ワシがこの子を連れて死んだる!」と言う父親に、「この子はすごく大きな価値があるんや」と開き直ったという。

 障害者の在宅就労が白書で取り上げられる時代になった。だが、ユニバーサル社会実現を掲げるナミねぇのゴールはまだ先だ。共に頑張りたい。
(五十住和樹)

2024年10月14日のクリップボード

神戸新聞 朝刊 令和6年10月14日より転載

正平調

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正平調

高さ23センチ、重さ680グラム。上半身だけの白いロボットがテーブルごとに接客する。そんなカフェが今月初めまでの期間限定で、神戸・東遊園地で営業していた◆人工知能(AI)は搭載されていない。首や腕を遠隔操作して会話するのは、病気や介護などで外出が難しい人たちだ◆岡山県在住の干場文華(ほしばふみか)さん(22)は、筋力低下を引き起こす脊髄性筋萎縮症(SMA)のため一日をほぼベッドの上で過ごす。わずかに動く左手でパソコンを操る。3年前から東京・日本橋にある常設店を中心に週3回、接客してきた。「普段は人にしてもらうことが多くて、誰かに喜んでもらえるのがうれしい」◆飲み物や料理を運ぶのも遠隔操作の大型ロボット。他のカフェよりメニューの値段は少し高めだが、操作者との会話を楽しみに来店する客が相次ぎ、日本橋の常設店は黒字化を達成。アルバイト代で経済的自立につながった人もいる◆神戸の社会福祉法人理事長で、障害のある人が納税者になる社会を目指す竹中ナミさんは「神戸でも常設店ができ機運を盛り上げたい」と運営会社の応援に奔走する◆ロボットの愛称は「オリヒメ」。遠くにいる人と人がつながる七夕伝説になぞらえている。季節外れだが、こんな出会いなら毎日でもいい。

2024・10・14

2024年8月25日のクリップボード

パンニュース 令和6年8月25日より転載

チャレンジド・プログラム vol.17

コロナ前の規模で開催へ

今年度は東京・神戸・金沢が会場に

■神戸スウィーツ・コンソーシアム


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チャレンジド・プログラム vol.17
コロナ前の規模で開催へ
今年度は東京・神戸・金沢が会場に
■神戸スウィーツ・コンソーシアム

社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)と日清製粉(山田貴 夫社長)が主催する神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)のチャレンジド・プログラムvol.17が今年もスタートし、開講式と第1回講習が7月4日に東京・日本橋小網町の日清製粉で開催された。コロナ禍の環境下では、感染防止を徹底するなか、小規模でプログラムを実施してきた。講師が作業所を訪れて指導し、その様子をオンラインで配信するなどして活動を継続しつないできた。「今年度は3年のブランクを経て、複数の作業所が参加しコロナ禍以前の規模に戻して開催。閧講式も行うことができ、喜びと希望に満ちた幕開けとなった。

KSCは、プロップ・ステーションと日清製粉が主催し、多数の企業と行政の協力のもと、「スウィーツの世界で活躍するチャレンジド(障がいのある人)を生みだそう!」というミッションを掲げ、2008年6月に発足した。一流のパティシエやブーランジェを講師に迎え、各地の作業所や施設で菓子作りに従事する精神・知的障がいのチャレンジドを対象として、プ ロの技術やレシピを教授する講習会「チャレンジド・プログラム」を実施している。


   永井紀之シェフ        伊勢英一郎常務        竹中ナミ理事長

17回目となる今年度は、永井紀之シェフ(パティス リーノリエット)を講師に第1回を東京会場で行った後、第2回を西川功晃シェフ(サ・マーシユ)が講師 を務め9月に神戸会場(日清製粉東灘工場加工技術センター)で実施。そして第3回を令和6年能登半島地震で被災した石川県の金沢会場(能崎物産金沢本社)で10月に行い、講師を永井シェフが担当する。

7月4日の開講式では、最初に主催者を代表し、親しみを込めて“ナミねえ”と呼ばれる竹中理事長があいさつ。「いろいろな人たちの支援をもらい、全国各地の作業所の皆さんが熱心に学んでくれて、17年目を迎えることができた。それぞれの回、それぞれの年度で美味しいスイーツが生まれ、参加した作業所でお客さんに届けて来た。私違にとって心が豊かになり喜び溢れるプロジェクト。3年ほどブランクがあったが、再開できたことは嬉しい。今日は最後まで素敵なとときを過ごして欲しい」と述べ、感謝と喜びを語った。

続いて、日清製粉常務取締役営業本部長の伊勢英一郎氏が、「2008年にプログラムがスタートして以来、たくさんの卒業生が巣立っていった。食べ物の世界は、お客様が食べて喜ぶ顔を見ることができ本当に良い世界だ。コロナ禍の間は少人数で行ってきたが、久しぶりに大人数で開催できる。

今年は東京で第1回、第2回は神戸で開催し、3回目を金沢で実施する。そしてプログラムの最後には閉校式を予定している。その時に皆さんの作ったお菓子を美味しく食べさせてもらう。しっかり学んでその時を迎えて欲しい」とあいさつしエールを送った。

会場には、来賓として農林水産省の横山紳事務次官、厚生労働省の大島一博事務次官、総務省の海老原諭大臣官房統括審議官も駆けつけた。

横山事務次官は、「美味しいものを食べて嫌な顔を する人はいない。プログラムを通じて甘く美味しいものを食べて皆が幸せになれる、作る人も楽しめるのならば本当に素晴らしい取り組みだ。これからも農林水産省として、関係各省と手を携えて、応援していきたい。今年は東京、神戸、金沢でも開催すると聞いた。こうしたつながりが全国に広がることを深く期待している」と取り組みに共感し、省として応援していくと述べた。

東京会場の講師を務める永井シェフは、「この取り 組みには最初の頃から参加している。私達も先輩達からたくさん教えてもらい、教わったことを下の代に教えてきた。学んだことを後進の人たちに教えることは重要だ。伝えていくことが食文化の継承にもつながる。私達の時代は厳しく教えられたので自分達も厳しく教えがちだが、今日は優しくするので安心して欲しい。少しでもアイデアや技術を学んで自分のところで生かしてもらいたい。一つの取り組みが17年続くのは大変なこと。20年、30年と 続いて欲しい」と冗談めかして受講生の緊張をほぐしながら思いを語った。

講習に移り受講生たちは。サブレ生地にキャラメルでコーティングしたナッツをのせた焼菓子「フロランタン」と、パン・ド・ジェンヌにフリュイコンフィを合わせた「プロバンサル」の2種類を学んだ。


プロバンサル(左)とフロランタン

永井シェフは、作業内容を実演して見せた後、一生懸命に作業する受講生達の間を巡り、一人ひとりの進み具合を確認しながら、丁寧に教えて廻った。

東京会場では、あすなろ学苑(神奈川県横須賀市)、多摩川あゆ工房(神奈川県川崎市)、ワークセンターれすと(東京都多摩市)の3つの作業所からサポーターを含め9人が参加した。

支援企業及び協賛企業は次の通り。

石川▽ヴァローナジャポン▽オリエンタル酵母工業▽正栄食品工業▽タカナシ販売▽月島食品工業▽ドーバー洋酒貿易▽バニラハウス▽フクシマガリレイ▽丸紅▽DM三井製糖


講師ら交え参加者一同で記念撮影

2024年8月11日のクリップボード(東京新聞にナミねぇのコメントが掲載されました)

東京新聞 令和6年8月2日より転載

介護・シニア

障害者採用へ専用サイト

開設企業が増加 当事者意見を反映


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介護・シニア
障害者採用へ専用サイト
開設企業が増加 当事者意見を反映

障害者の採用について、専用サイトを設けて募集する企業が増え始めた。障害に対して会社がどんな配慮をしているのかといった情報を、動画なども交えて分かりやすく提供。当事者の意見をサイト制作に反映するのがポイントという。応募する障害者から「安心して働けると思える情報が多い」と評価する声が出ている。
(五十住和樹)

社内の配慮を紹介

大成建設(東京)は来春の新卒採用に向け、「障がい者採用サイト」をリニューアルした。障害のある社員の1日の働き方などさまざまな情報を盛り込んでいる。聴覚障害のある人には、話し言葉を字幕で表示するアプリを提供するなど、障害種別で会社が行っている配慮を明示。同社には昨年12月時点で障害のある社員が約160人いて、各社員の障害種別や担当業務などのデータも掲載している。

両下肢と左手に障害がある人事部の竹内夕貴さん(24)は面接を担当。「サイトを見て、自分と同じ障害のある人への会社の配慮が分かって応募した、という男子大学生がいた」と笑顔で話す。聴覚障害がある佐藤愛莉さん(27)は「知人や後輩から専用サイトがあることで応募しやすいと何度も聞いている」と効果を強調した。

同社サイトの制作を担当したのは、採用のコンサルタン卜をしている天職市場(東京)。障害者の立場を重視した採用サイトを希望する企業に提供している。

グループ企業が就労移行支援事業所を運営する綜合キャリアトラスト(同)は昨年、身体、知的、精神の障害者や支援員ら約100人に、知りたい情報や分かりやすい提供の仕方などを調査した。伊藤努代表取締役(41)によると、「自分と同じ障害の人がどう働いているか」「障害に対してどんな配慮があるか」「一般社員とのコミュニケーションの状況」を知りたいという要望が出た。

これらを基に、夫職市場は顧客に提供するコンテンツを検討。バリアフリーの社内を案内動画で見せる▽一日の仕事の流れを具体的に示す▽障害者の先輩社員インタビューやメッセージを収録-といった形でサイトを制作している。「長い動画を見るのは苦痛」という声もあり、コンパクトで分かりやすい構成にするよう工夫しているという。

また、「障害者社員が企業活動にどう関わっているか示すのも重要」という支援員の意見から、障害のある社員も含めた集合写真や地域活動の写真をサイトに掲載するなどしている。

現状では、障害者は契約社員としての採用が多いというが、正社員登用への道はあるのか、将来のキャリアプランをどう描くかといった情報も重要。顧客企業に応じて、これらのコンテンツを組み合わせてサイトを構築するという。

情報収集「多様に」

4月に改正障害者差別解消法が施行され、民間事業者も合理的配慮が義務化された。具体的には、車いすの通行幅の確保や筆談の用意など、事業者と障害者が建設的な対話をして無理のない範囲で社会的な障壁を取り除く必要がある。大成建設で働く聴覚障害者の佐久間麻綺さん(24)は「義務化もあるが、専用サイトはいいものだから増えていると思う。どの企業も専用サイトがあるのが当たり前になってほしい」と話す。

障害者の職域開拓を30年以上続けている社会福祉法人プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長(75)は「いろんな企業が積極的にチャレンジド(障害者)の雇用をバックアップすることで、世の中にいい影響が広がればいい。ただ、サイトだけでなく多様な情報源を参考にしてほしい」と話している。

大成建設 障がい者専用サイト 当社では障がいがあっても少しでも働きやすいように様々な取り組みをしています

聴覚障がい
音声文字化ツールの法人契約等をはじめとした各種情報保障を行っています。

上下肢障がい、車いす利用者
就労中に車いすを使用するかどうかなど、しっかりお話をお聞きします。

精神・発達障がい
面接時に、得意なこと・苦手なことをお聞きしていきます。

㊤障害の種別ごとの配慮を説明する大成建設の「障がい者採用サイト」=同社ホームぺージから ㊦両足に補装具を着けた人事部の竹内夕貴さん=大成建設提供

2023年10月2日のクリップボード

食料醸界新聞 令和5年10月2日より転載

日清製粉

「神戸スウィーツ・コンソーシアム」Vol.16

野澤シェフ講師に大阪で菓子講習会


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日清製粉と社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)は、パティシエを目指すチャレンジド支援プロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」Vol.16日を共催。洋菓子発祥の街といわれる神戸から、チャレンジド(最近の米語で障がい者に対する新しい呼称)の菓子職人を育てる企画で、今年度で16年目を迎えた。日清製粉はチャレンジドの就労促進や雇用創出を目指すプロップ・ステーションの活動に共感、2008年の第1回から共催している。

一流のパティシエから直に、菓子作りの技術や販売につながる知識を学べる、贅沢かつ大変得難い機会を提供。今回も昨年度同様、新型コロナ対策のため講師陣は各作業所で講習を行い、当日の参加者以外も学べるよう後日YouTubeで公開するリアル&オンラインのハイブリッド形式を採用した。

大阪講習会(場所=大阪市阿倍野区の”街かどマーチcafe”)は9月20日に実施。今まで何度も同プロジェクトの講師を務めてきた、京都「ホーフベッカライエーデッガー・タックス」の野澤孝彦シェフがレクチャー。

野津シェフは22才でウィーンに渡り老舗カフェハウスで修行、南ドイツの「ヴァンディンガー」で製菓チーフを務めるかたわら、製パン技術を取得。2020年に京都にホーフベッカライエーデッガー・タックスを開店した。平安神宮、京都市京セラ美術館やロームシアター京都など文化施設が多く、自然も豊かな岡崎エリアにある超人気店。

20日は冒頭、竹中ナミ理事長が「今回作るお菓子はヌスエッケ、ブリュッセラー、ヌスサブレです。”ヌス”の意味は先程お聞きしたところ、ナッツの事だそうで出来上がりをとても楽しみにしています。最後まで皆さん頑張って下さい」と挨拶、NPO法人ドマーニの和田明久施設長の挨拶に続き、野澤シェフが「クッキーを作ります。美味い、不味いがはっきりでるお菓子なので、頑張っていきましょう」と語った後、講習がスタート。プロならではの視点で調理のコツを噛み砕いて説明した。

2023年10月12日のトピックス

10月11日水曜日、外務省において「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を、開催しました。
今回のテーマは「字幕でつなぐ、字幕で伝える、ユニバーサル社会」で、四半世紀にわたり、字幕制作一筋に取組んで来られた(株)フェイス の皆さんが、ゲストスピーカーとして登壇下さいました。

2023年10月12日

10月11日水曜日、外務省において「ユニバーサル社会を創造する事務次官プロジェクト(勉強会)」を、開催しました。

今回のテーマは「字幕でつなぐ、字幕で伝える、ユニバーサル社会」で、四半世紀にわたり、字幕制作一筋に取組んで来られた(株)フェイス の皆さんが、ゲストスピーカーとして登壇下さいました。

数多く存在する字幕制作会社の中でも、難易度の高い「正確なリアルタイム字幕」のシステムを独自に開発し、聴覚障害の方々のみならず、音声を出せない医療機関のような場所や、逆に周りの音が大きい場所など、聞こえる人にとっても必要な字幕をリアルタイムに付与する技術は、まさに高度な職人集団とも言える誇りある仕事なのだと、参加たされ次官、官僚の皆さんは、大きく頷き頷きながら聴き入っておられました。

TVを観ながら、当たり前のように観ている字幕やけど、まだまだ地域格差があり、地方局の番組などには付与率が低いことも学びました。

字幕の付与率を高め、付与する・しない の選択も、誰もが簡単に行え、情報共有できる時代に向けて、フェイスの皆さんの活躍と、それを支える制度やスポンサーシップ、そして何より、視聴者の意識の高まりを痛感させられた、貴重な勉強会でした。

(株)フェイス皆さん、参集下さった皆さん、会場設営等に協力下さった外務省の皆さん、ありがとうございました!!

☆ by ナミねぇ☆

関連リンク

株式会社フェイスのサイト

https://www.faith-up.com/site/

2023年5月30日のクリップボード

読売新聞夕刊 令和5年5月27日より転載

足で操縦 ドローンに夢

神戸の高2 国家試験挑む


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【本文】

生まれつき両腕が欠損している神戸市東灘区の高校2年宮崎美侑さん(16)が6月、ドローン(小型無人機)の操縦士の国家資格試験に初挑戦する。両足の指で操縦する訓練に3年前から取り組み、講師が太鼓判を押すほどの実力を培った。「カメラ越しにきれいな景色を眺められるのが魅力」と語り、「障害のある人たちに『やればできる』という勇気を持ってもらえれば」と意気込む。(新谷諒真)

5月中旬、神戸市須磨区の室内スポーツ練習場。椅子に座る宮崎さんが別の椅子の上に両足を伸ばし、足の指でコントローラーのスイッチを押すと、ドローンのプロペラが回転し、高さ1メートルに浮かび上がった。内蔵カメラの映像をモニターで見ながら、足の指で巧みにレバーを操って円や8の字を描くように飛ばした後、静かに着地させた。

小さい頃から「ひとりで何でもできるようになりたい」と、両足の指と左肩に残った手の指を駆使し、食事や着替えなどたいていのことを一人でこなしてきた。ノートに字を書く時は右足の指を使い、小学校から高校まで他の生徒と同じ教室で授業を受けてきた。「両腕の欠損を不自由だとは思わない」と言い切る。


足の指でドローンを操作する宮崎美侑さん(左)と、支援する社会福祉法人理事長の竹中ナミさん(神戸市須磨区で)=三浦邦彦撮影

理系科目やIT(情報技術)への興味が強く、中学1年だった2019年頃から、IT分野で障害者らの就労支援を行う社会福祉法人「プロップ・ステーション」(神戸市東灘区)で足の指を使ってタイピングの技術を学んできた。

ちょうどその頃、法人理事長の竹中ナミさん(74)は、新たにドローン操縦技術の習得支援にも乗り出そうとしていた。懸命に練習して上手にキーボードを打つ宮崎さんに「前向きで器用なあなたならできる」とドローンへの挑戦を勧めた。

20年6月から、千葉県でドローンの教習施設を運営する榎本幸太郎さん(49)を月1回、神戸に招いてレッスンを受け始めた。操縦技術はぐんぐん上達。榎本さんに認められ、神戸港の夜景(21年11月)や静岡県藤枝市の花火大会(22年10月)で、人がいない区域の上空から撮影する役割を任せられた。

昨年12月、航空法改正でドローン操縦の国家資格「無人航空機操縦士」が創設された。2等と、より高度な1等がある。試験は各地のドローン教習所などで随時、行われている。

法改正前は、住宅地など有人地帯の上空でドローンを飛ばすのは、目視で機体を追える範囲内でしか認められなかったが、改正後は1等の資格があれば目視範囲外でも飛ばせるようになった。2等では有人地帯の目視外飛行はできない。

宮崎さんは「一流のドローンパイロットの証明になり、仕事を依頼してもらいやすくなる」と1等を目指すと決めた。春休みや大型連休を利用して千葉の榎本さんの教習施設に滞在。1日6時間の猛練習を繰り返した。

試験は、関連法令の知識を問う学科と、機体を目視せず、内蔵カメラのモニター越しに飛ばす実技がある。榎本さんは「足で操縦する1等資格者はこれまでにいないと思う。非常に難しい試験だが、きっと突破できる」とエールを送る。

宮崎さんは将来、ドローンを災害時の救助活動に生かすほか、撮影した映像をビジネスに使いたいと考えている。「障害や病気などで外出が難しい人たちに、神戸の風景を映像で届けたい」と夢を膨らませる。


宮崎さんがドローンで撮影した神戸港の夜景=榎本さん提供

この記事は下記読売新聞オンラインでもご覧いただけます

関連リンク

 読売新聞オンライン(動画もあります)
 足でドローン操縦、国家資格に挑戦…生まれつき両腕欠損の女子高校生「障害ある人に勇気を」 

2022年9月2日のクリップボード

パンニュース 2022年(令和4年)8月25日(木曜日)より転載

チャレンジド・プログラムVol.15

西川功晃シェフ(サ・マーシュ)講師に
神戸・くららベーカリーで講習会

神戸スウィーツ・コンソーシアム

記事をクリックで、PDFファイルでご覧いただけます。

【本文テキスト】


竹中ナミ理事長

社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)と日清製粉(山田貴夫社長)が主催する神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)のチャレンジド・プログラムVol.15がスタートし、7月12日に兵庫県神戸市のくららベーカリーを会場に第1回講習会が開催された。

1回目の講師は、西川功晃シェフ(サ・マーシュ)が務め、「パン コンプレ ブリエ」とアレンジアイテムを指導した。

コロナ禍で行う今年のVol.15は、参加者が会場に集まる集合形式でなく、講師を務めるシェフに地域の作業所に入り指導してもらい、その様子を全国各地に配信する形で実施していく。第1回の会場となったくららベーカリーは、阪神・淡路大震災で被災し店が半壊するも、焼け残ったお店でパンを焼き周囲を元気づけた。寅さんの映画に登場するべーカリーのモデルとなったことでも知られている。

第1回の講習会は、日清製粉営業企画部の増田梨沙氏が司会を務め進行。親しみを込めて”ナミねぇ”と呼ばれる竹中理事長が冒頭であいさつを述べ、「早いもので15年目を迎えることができた。一つの区切りとなる年の1回目を神戸のくららベーカリーで開催できるのは嬉しい。15年前の初めての年に1回自の講師を務めてくれたのが、今日と同じ西川シェフだった。今日も素敵なパン作りの技を伝授してくれると思うので、しっかり学んで新しいアイテムにしてほしい」と思いを語った。

続いてくららベーカリーの岡田崇史施設長があいさつ。「職員、メンバーの全員、とても緊張しているが、できるだけリラックスして、西川シェフのレシピを学び、新たな製品として作っていきたい」と意気込みを
述べた。

西川シェフは、「震災後に寅さんの映画の舞台にもなった、素晴らしい歴史を感じる会場で講習ができるのは感慨深い。今日はめいいっぱい楽しんでパンを作ってほしい」とあいさつした。

当日は西川シェフのほか、今井浩貴氏(ボン プレゾン)と渡遷俊和氏(パリジーノ アンド アトリエ ドゥ ママン)も駆けつけ、講習をサポートした。

講習の課題となった「パン コンプレ ブリエ」は、全粒粉を使ったパンであるパン コンプレをより簡単に美味しく作れるよう、西川シェフが考案したオリジナルの製法によるパン。フランス・ブルターニュ地方のパン ブリエの生地をベースに、パン コンプレの湯種を練り込むことで、近年、消費者に人気の”しっとり、もっちりとした食感”に仕上げることができる。バリエーションを作るにも有効だという。

講習では、全粒粉を熱湯でミキシングする湯種の作り方を学んだ後、パン コンプレの生地を手捏ねで仕込んだ。プレーンのほか、枝豆とチーズを巻き込んだ「枝豆とチーズのルーレ」や、マスタードを塗りベーコンをのせた「ベーコンとマスタードのフィセル」など、アレンジレシピも紹介した。


焼き上げたパンとともに記念撮影

この後プログラムは、9月5日にエコーンファミリー(長野県長野市)、10月13日にワークセンターれすと(東京都多摩市)、11月9日にさんさん山城(京都府京田辺市)で開催する。第2回と3回の講師を神戸スウィーツコンソーシアムの統轄講師でもある永井紀之シェフ(ノリエット)が、第4回の講師を野澤孝彦シェフ(ホーフベッカライエーデッガー・タックス)が務める。

同プログラムには、ADEKA、石川、沖縄ハム総合食品、オリエンタル酵母工業、正栄食品工業、大山ハム、月島食品工業、トクラ大阪、平瀬フーズ、フクシマガリレイ、丸紅、三井製糖、モリタンら多くの企業が協力している。

2021年8月31日のクリップボード

PCG 令和3年9月1日より転載

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日清製粉 「神戸スウィー ツ・コンソーシアム チャレンジド・プログラムVol.14」を共催
~今年度で14年目の“チャレンジドをバティシエに”を支援する菓子の講習会~7

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日清製粉 「神戸スウィー ツ・コンソーシアム チャレンジド・プログラムVol.14」を共催
~今年度で14年目の“チャレンジドをバティシエに”を支援する菓子の講習会~

当工業会賛助会員の日清製粉株式会社(山田責夫取締役社長/東京都千代田区)は、社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)が中心となって2008年に発足した、パティシエを目指すチャレンジド(※)を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム(以下、KSC)」を、今年度も共催している。

KSCは「洋菓子発祥の街と言われる神戸からチャレンジドのパティシエを育てよう」と企画された、日本で初めての試み。日清製粉はチャレンジドの就労の促進や雇用の創出を目指す社会福祉法人プロップ ・ステーションの活動に共感し、第1回よりこの活動を共催している。本プロジェクトでは、有名パティシエから菓子づくりの技術だけではなく、販売につながる知識も学ぶことで、チャレンジドの自立を支援する。

14年目となる今年度は、普段、チャレンジドがお菓子づくりに従事している作業所で、パティシエによる講習を実施。コロナ禍の状況に鑑み、配信方式にすることで、全国各地の作業所の人々も同時に講習に参加できる。講習の様子は、後日YouTubeで公開する。

※チャレンジド:挑戦する使命を与えられた人。米国などで障がい者に対する新しい呼称として用いられる。


祈りのプレッツェル。東本大霙災の復興支援の一環として、被災した作業所を含むKSCに参加する作業所が、霙災から5年目を迎える2016年に被災地への想いを込めた「祈りのプレッツェル」を製作し 、全国で発売した。商標登録も得ている

■令和3年度の講習会概要(予定)

開催日 会場 講師(※敬称略)

6月30日(水)カフェぽてと(兵庫県神戸市)
西川功晃(サ・マーシュ)

7月15日(木)ワークセンターれすと(東京都多摩市)
永井紀之(パティスリーノリエット)

9月27日(月)レストランぴぁ(宮城県仙台市)
渡辺靖水(とびばいさ甘座)

10月20日(水)街かどマーチcafe(大阪府大阪市)
野澤孝彦(ホーフベッカライ エーデッガー・タックス)

■問合せ:社会福祉法人プロップ・ステーション内KSC事務局
TEL.090-7909-1847 URL.http://www.kobesweets.org/

2021年5月3日のクリップボード

兵庫県功労者に228人
宮本輝さんら「県勢高揚」

神戸新聞 令和3年5月3日より転載

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兵庫県功労者に228人
宮本輝さんら「県勢高揚」

兵庫県は2日、2021年の県功労者表彰の受賞者228人(22部門)を発表した。兵庫の名を高めた「県勢高揚功労」には、芥川賞作家の宮本輝さん(74)=伊丹市=や関西学院大学長を務めた武田建さん(89)=西宮市、障害者の社会参画を推進した竹中ナミさん(72)=神戸市東灘区=ら5人が選ばれた。
(藤井伸哉)

宮本さんは1978年に「螢川」で芥川賞を受賞し、「流転の海」シリーズなどの作品では兵庫の魅力を国内外に発信した。武田さんは前県阪神シニアカレッジ学長として19年間、生涯教育に尽力。竹中さんは社会福祉法人「プロップ・ステーション」の理事長を務め、情報通信技術(ICT)を活用した福祉政策の推進にも力を注ぐ。

このほかの県勢高揚功労は、県健康財団会長の家森幸男さん(83)=京都市=と前駐日オーストラリア大使のリチャードーコートさん(73)=オーストラリア。家森さんは、「健康ひょうご21県民運動推進会議」の会長として県民の健康維持や増進に寄与。コートさんは県の姉妹都市・西オーストラリア州で、1993年から2001年までの8年間、首相として双方の交流促進を担った。

文化功労は、神戸親和女子大児童教育学科准教授の臼井真さん(60)=神戸市東灘区=や、大阪芸術大短期大学部メディア・芸術学科教授の九鬼葉子さん(62)=大阪市=らが受賞。臼井さんは元小学校教諭で、阪神・淡路大震災の復興と鎮魂を願う合唱曲「しあわせ運べるように」を作詞・作曲し、神戸市歌にもなった。九鬼さんは演劇評論家として「関西小劇場ブーム」などの取材を続ける傍ら、県芸術奨励賞選考委員などを務め、文化振興に貢献した。

防災功労には、人と防災未来センター上級研究員を務めた、前名古屋大減災連携研究センター長の福和伸夫さん(64)=愛知県=らが受賞。国際協力功労は、兵庫と中国の親善に尽くした前控尸華僑総会長の陳明徳さん(68)=神戸市灘区=らが選ばれた。

環境功労は、県環功労は、県環境審議会の大気環境部会長として、県の「脱炭素」の道筋を示した大阪商業大名誉教授の西村多嘉子さん(77)=芦屋市=らが表彰を受ける。

今年の受賞者は41~91歳(平均67歳)で女性は54人。新型コロナウイルス緊急事態宣言の発令を受け、表彰式の日程は未定という。

以下、「表彰される方々」は略させていただきます。